| イエスの願い |
| 進級、そして入園おめでとうございます。 鹿島幼稚園は、日本キリスト教団鹿島教会が、「町の子どもたちに、幼児の楽園を!!」というヴィジョンに燃えて設立した園です。したがって、聖書が教える神様の深い愛を土台としたキリスト教保育を実践しています。 鹿島幼稚園での生活は、なによりもまずのびのびと「遊ぶこと」です。広い「にじのお庭」でサッカーや、砂場、木のお家、三輪車、ブランコ、お部屋では、積み木、お絵描き・・・毎日、自分で何がしたいかを考え、自由に過ごす園生活の始まりです。鹿島幼稚園で、子どもたちは、自由に遊びます。いろいろある遊びの中から、自分がこうしたいということを自分の意志で決めて遊ぶのです。 神の子イエスは、「子どもたちを来させなさい。…天の国はこのような者たちのものである。」と語り、子どもらしい心の大切さを教えられました。楽しくさんびかを歌ったり、聖書のお話を聞いたりして、イエス様の愛を感じることができることで、落ち着いて、それぞれが好きな遊びに取り組め、新しいお友達や園スタッフとの出会いを喜び、安心して過ごすことができるのです。 この春、生き生きとした自然の美しさに触れながら最後まで元気に過ごして成長した年長さん達が、鹿島幼稚園を巣立っていきましたが、これからも、鹿島幼稚園では、一人一人の子どもが、それぞれの豊かさをいかしながら、仲間達と共にいろんな遊びを通して、楽しく学んで、心豊かに成長できる世界を作り出せるよう、安全にも十分注意を払いつつ見守っていきます。 (今年度も、このコラムは、大塚園長が毎月執筆していきます) 【2026年4月】 |
| 大好きな鹿島幼稚園45年間ありがとう |
| 私は、この春四十五年間の正職を退職することになりました。私が、まだ高校生だった頃、鹿島幼稚園の運動会を見に行った時、当時鹿嶋市内の運動会の会場は、万国旗が飾られていましたが、鹿島幼稚園は、全園児一人ひとりの絵が飾られていました。それは、あたたかく、やさしく、楽しそうで、私も入園したい!!と思ったのがきっかけで、学校卒業後、願いが叶い入園させていただくことができました。 子どもが主役の園は、まさにこどもの天国!! お茶の水大学の幼稚園(日本で最初の幼稚園)をモデルとし、幼稚園を創立した倉橋惣三先生のもとで学ばれた堀合文子先生のところに通い学び、「かしまの先生!鹿島幼稚園はすばらしい園ですね!」と励ましてくださいました。 また、塩見稔幸先生、佐々木正美先生、内田伸子先生、柴田愛子先生、毛利子来先生からもたくさん学び、こどもが主役で、生き生きとその子らしく過ごすことを大切に、保育を続けてきました。 初代青木敬和ぶうぶう先生、久保田愛策アイアイ先生、大塚 愼ジャムおじさん先生、3人の園長先生からも“愛をもって、こどもから学ぶ”ということを教えていただきました。 こどもにとって、幼稚園、保育園は、自分らしく生きる場であり、安心して甘えたり、失敗ができ、評価のない世界であり、幸せを感じるところでなければならないと思います。 四十五年間をこどもの世界で過ごさせていただいたことは、本当に幸せでした。子どもを愛する鹿島幼稚園は、私にとって大好きな世界で、これからは、今より少し短い時間になりますが、引き続き副園長として過ごさせていただくことになりました。 感謝の気持ちとして、愛にあふれるアンパンマンと仲間の木製時計を贈らせていただきました。 これからも、ずっと鹿島幼稚園に連なる子ども達の幸せな時間が刻まれていきますように… 心からの願いを込めて… 副園長 内野邦子 (今月のコラムは、特別号として、内野邦子副園長に担当していただきました。 一年間お読み頂き、ありがとうございました。園長:大塚 愼) 【2026年3月】 |
| 隣り人を愛する |
| 今年、創立七十年を迎えた鹿島幼稚園ですが、草創期の園舎は、現在の常陽銀行鹿島支店の場所にあった、鹿島教会のメンバー春日正信さんが院長を務めていた春日病院の土地を提供していただき、建てられました。その後も、春日先生を始めとする園医の方々、警察や消防、あるいは、農家の方々など、地域の様々な分野の皆様に支えられて、鹿島幼稚園は歩んできました。 私は、出身地にある神戸YMCAに、子どもの頃からお世話になり、今も会員なのですが、神戸YMCAの総主事を務められた今井鎮雄さんは、生前、「グローバル アンド ローカル」という言葉をよく語られていました。グローバル、つまり、世界的な活動のためには、ローカル、つまり、地域に根ざした地道な活動が大切であるということです。 鹿島幼稚園の子ども達は、鹿島教会の祈りに支えられ、保護者の皆さんや園スタッフの愛情をたっぷり受けとめながら、さらに、地域の中で、様々な方々に支えていただきながら、元気いっぱいに成長します。 神の子イエスは、「あなた自身のように、あなたの隣り人を愛しなさい。」と教えました。将来に向けて、しっかりとした根を張るための、社会への第一歩でもある園生活の日々の中で、子ども達は、愛情を注がれつつ、大好きな仲間達とたっぷり遊ぶことを通して、他者への思いやりや優しさを自然に身につけ、心も育てて、人を愛する人間へと成長していくのです。 【2026年2月】 |
| 虹を見上げて |
| あけましておめでとうございます。子どもたちは、冬休みの楽しい経験を糧に、更に成長した姿で登園して来ました。二〇二五年度も、残り僅かとなりましたが、一日一日を大切にしながら歩んでいきたいと思います。 クリスマスには、保護者の皆さんと鹿島教会の有志によるバザーも開かれ、大変楽しい時が与えられました。皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。鹿島幼稚園のクリスマスでは、喜びを分かち合うことと同時に、悲しみ、苦しみにある人々のことも思い、祈ることを大切にしています。毎年献げている子ども達のクリスマス献金も、戦争や災害等に苦しむ人々にお届けしています。 この一月で、能登半島地震から二年が経ちます。未だに仮設住宅で暮らす方がおられるなど、復興への道は険しい状況が続いています。阪神淡路大震災が起きた一九九五年一月十七日、神戸市東灘区に住む私の家族は無事でしたが、実家は全壊しました。当時、高知県の潮江教会主任牧師であった私は、教会員の許しを得て帰省し、一か月程、教会や地域の支援ボランティアのお手伝いをさせていただきました。あれから三十年以上の時が過ぎて、街は復興を遂げ、人々の記憶からも、震災の記憶は薄れているかもしれませんが、阪神淡路大震災発生一週間後に、破壊された道路を迂回して六甲山を回って実家へ向かう中、トンネルを抜けた時に、六甲山頂まで漂っていたゴムが焼けるような焦げ臭いニオイは、今も私の記憶の中に焼き付いています。震災後十年目の朝、早朝の記念式の後、雨上がりの六甲山の空に、虹が出ました。悲しみに顔を伏せていた多くの人が、顔を上げると見えた虹に、新たな希望を与えられる朝となりました。虹は、神が「人々を滅ぼさない」と約束した、その契約のしるしであると聖書に記されています。人々は忘れても、神様は決して忘れない…「虹の約束」が与えられたことによってどんなことが起きても希望は消えないのです。 新しい年も、新たな希望を抱きつつ、子ども達の成長を見守っていきたいと願います。 【2026年1月】 |
| クリスマスを思う |
| クリスマスのシーズンに入りました。 この時季には、街中がクリスマスに包まれます。インターネットや携帯端末などの普及に伴い「クリスマス」の情報も今や世界中に広がりました。クリスマスは、サンタさんではなく、イエス・キリストの誕生日なのだということもたいていの人が知るところとなりました。但し、知識としては有るというだけでは、クリスマスの本当の意味を知るまでに至りません。依然として、人々の関心は、クリスマスプレゼントは何にしようか、ケーキはどうしよう、あそこのバーゲンはいつからだったっけ、恋人同士なら、クリスマスのデートはどこで…etc. クリスマスを本当の意味で「思う」とはどういうことなのか、問われる季節でもあります。 クリスマスとは、救い主のことを考える時であると聖書は教えています。つまり、自分のことだけを考えるのではなく、弱い人々のために、その命をかけて神の愛を伝えたキリストを思うことによって、自己中心的な生き方から解放され、隣人を愛する生き方へと変えられる時なのです。 鹿島幼稚園でも、クリスマスを喜ぶ時を持とうとしています。しかし、クリスマスになったから特別なことをするのではありません。自己中心主義が渦巻く現代社 会において、無条件の愛から溢れ出るイエス様の温もりが、あの馬小屋から届けられるクリスマス。イエスの愛を思うクリスマスに、子ども達と共に、真の喜びを分かち合いたいと思います。 【2025年12月】 |
| 自由に成長する |
| 先月行われたカーニバルの際には、保護者の皆様にご協力いただき、ありがとうございました。鹿島幼稚園が「運動会」ではなく「カーニバル」と呼ぶのは、子ども達が共に喜べるお祭りにしたいという願いがあるからです。今年も、にじのお庭で、みんなの笑顔が溢れる、嬉しい時となりました。 にじのお庭でカーニバルを実施できる何より良い点は、子どもたちが、いつも遊び慣れた場所なので、安心できるということだと思います。 玉川大学乳幼児発達学科の大豆生田教授は、「日ごろのあそびの積み重ねがあるからこそ、それは『お勉強』ではなく、本気でわくわくする『あそび』が『学び』として展開される。」(『「子ども主体の共同的な学び」が生まれる保育』学研)と指摘しておられますが、鹿島幼稚園は、創立以来、子ども達の自由な遊びによる学びを大切にしてきました。鹿島幼稚園の子ども達は、園生活の中で、部屋遊びや外遊びを自由に選んで、身の回りにある絵本や積み木や葉っぱや木の実や虫など、様々なものを教材として、学びを重ねながら、豊かに成長していくのです。 【2025年11月】 |
| 愛される |
| 鹿島幼稚園は、遊びを通して成長する子ども達が、安心して過ごせるよう、一人一人に寄り添うことを大切にしています。安心できる環境でこそ、子ども達が主体性を発揮できると考えているからです。ご家族や園スタッフ、そして、神様の愛に見守られながら、愛する喜び、愛される喜びを日々受け止めつつ過ごす子ども達は、秋の深まる中、それぞれの遊びも、それぞれのペースで深めて、更に豊かに成長していaきます。 さて、今年も、新入園児の申し込みを受け付ける時期を迎えました。 鹿島幼稚園では、ホームページや新聞のチラシなどで園児募集のお知らせを行っていますが、園児募集で何よりも大きな力となるのは、「鹿島幼稚園は、子ども達が生き生きとしていて安心できる幼稚園だよ」と言ってくださる保護者の皆様の声は大きな力となっています。全国的に、年々少子化が進んでいますが、これからも、保護者の皆様から愛される園を目指して歩んでいきたいと願います。社会情勢や働き方の変化に伴い、今年から、鹿嶋市の園児募集の受付の方法も変更となりました。働くお母さん方が増える中、働きながらの子育ては、何かとご苦労も多いと思いますが、これからも、保護者の皆さんに寄り添って、子ども達の成長のために、共に歩んでいければと思いますので、今後とも、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。 今月は、カーニバルも予定しています。例年通り、保護者の皆様の参加プログラム等も予定しておりますので、忙しい日々の中、しばし、子ども達の成長を共に喜び合い、心癒やされる楽しい一時となるよう願っています。 【2025年10月】 |
| 実りの季節 |
| 1号認定の長い夏休みが終わり、各クラスでの秋期保育が始まりました。皆さんはどんな夏休みを過ごされたでしょうか。子どもたちは皆、それぞれの経験を糧に、さらに成長したことでしょう。 今年の夏休みも、各地でゲリラ豪雨による被害が出ていますが、被災された方々の上に、神様のお守りが有るよう心からお祈りします。 夏の厳しい日差しの日々を過ぎ、実りの秋を迎えようとしています。新年度もやがて半分が過ぎる頃、子ども達も、多くの恵みを受けながら、大きく成長する季節を迎えようとしています。 小児科医の三好邦雄さんは、著書『子どもの心の育て方』の中で、子どもの中にある大切な二つの力は「好奇心」と「精神的なエネルギー」であると述べておられます。子どもにとって、好奇心は、心のエネルギーなのです。 今年の秋も、子ども達の毎日が、自由でワクワクする「不思議」に満ちたものとなり、豊かな実りに繋がるよう見守っていきたいと思います。 【2025年9月】 |
| 心の通う保育を |
| 今年は、日本の敗戦後、八十年という節目を迎えました。8月は、平和を祈り願い、命の大切さを見つめ直す時です。 第二次世界大戦では、日本でも多くの子ども達の命が犠牲となりましたが、世界に目を向けると、今なお、子どもたちの命が、危険にさらされている現実を思わされます。先日も、ガザ地区では、イスラエル軍による難民キャンプの給水所でミサイル攻撃があり、子ども六人を含む、十人の命が奪われました。イスラエル軍は誤爆を認めて、「技術的なミス」と言っているそうです。近年の戦争では、コンピューターが駆使され、軍事施設等へのピンポイントの攻撃がなされているそうですが、やはり、機械も完全ではないのです。 現在、日本の保育現場では、子ども家庭庁等を中心としたICT(情報通信技術)導入の動きが盛んになされています。鹿島幼稚園でも、市の指導により、情報機器などの導入の検討を始めていますが、機械に任せてしまうのではなく、これまで通り、保護者の皆さんとのコミュニケーションを大切にすることが重要であると考えています。 今年も暑い夏となりましたが、子どもたちと過ごす時間の中で、子どもたちの成長にとって、最も大切なのは「愛」であるということを改めて覚えつつ、例えば、何気なく交わす言葉にも愛情と心を込めながら、共に成長を見守るステキな夏を過ごしていきたいと思います。 子どもたちの成長にとって大切なのは、心と心が通い合う愛のぬくもりです。鹿島幼稚園でも、思いやりや優しさなど、機械では分からない、心の動きをしっかりと受け止めながら、心通う保育を続けていきたいと願っています。 【2025年8月】 |
| 心から喜ぶ |
| 小児科医、三好邦雄さんは、不登校問題等について柔軟な思考と深い洞察力で解明しておられ、現代社会の子どもたちの心の問題点を鋭く指摘しています。例えば、子どもたちの遊びの輪に積極的に入らないのに、大人が誘うと、途端に遊び出すという子どもがいて、そういう子どもの中には、他の子どもたちの遊びを冷静に観察して、大人に褒められるために遊ぶ手順を気にしている子どもがいるというのです。大人のためによい子であろうとする子どもは、緊張を強いられ、身体の不調を来したり、生きる元気を失うことになったりしてしまうこともあるというのです。 幼児期の子どもの遊びには、段階があって、確かに最初は、他の子どもたちと上手く遊ぶことが出来ません。しかしそれは人間にとって大切なステップで、他者との付き合い方を時にはぶつかり、時には距離を置きながら、少しずつ学んでいき、やがては、みんなと共に楽しく過ごせる子どもへと成長するのです。 本来、子どもという存在は、目的や結果抜きで、その瞬間の楽しさに夢中になるものなのです。楽しさが中心ではなく、結果を先に考えて、褒められるようにやろうとするような不自然なことにならないために大切なのは、周りの大人たちが、その子の失敗も含めて受け止め、心からその子を愛し、「喜ぶ」ことが出来るかどうかということにかかっているのです。 七月を迎えて、いよいよ本格的な夏がやってきました。近年、温暖化現象からか、異常な暑さとなる日も有りますので、子どもたちの命を守るため安全面に配慮しながら、子どもたちが自由に遊んで、元気いっぱいに成長できる様子を心から喜べる夏にしたいと思います。 【2025年7月】 |
| 楽しさを広げる |
| 新年度が始まって二ヶ月ほど経ちました。この時期、子ども達は、新しい環境にやっと慣れ始めたという頃です。これから、子ども達は、周りの仲間たちとの出会いを通して、例えば自分より幼い子を見て、自分の成長を感じたり、お兄さんお姉さんの様子を見て、憧れを感じたりしながら、自分の世界を少しずつ広げていくことになります。 鹿島教会では、今月二十九日(日)に、鹿島幼稚園初代園長青木敬和牧師の召天一年記念礼拝を守りますが、青木園長は、その著書『ごらん、幼児のこの“いのちの爆発”を』(文芸社)の中で、子ども達は「コンピューターの千万倍も複雑に『よく』できた『精密機械』を内蔵して生まれてきている」という日本の幼児教育の先駆者、周郷博先生の言葉を引用し、「そして、おっとドッコイ。この精密機械内蔵の赤ちゃんは、“経験”というものを通して“人間”になる。そして、その“経験”とは、その子の周囲の人々と、その“心のはたらき”を自分のもののように感じとること、だそうです。」と記し、子どもは、ご家族をはじめ、園のスタッフやお友達と楽しく過ごす経験を通して豊かな人間へと成長していくと述べておられます。 子ども達に、愛情をたっぷり注ぎながら、子ども達が楽しさを広げていく、その成長の様子を見守っていきたいと思います。 【2025年6月】 |
| 遊びは出会い |
| 新緑がまぶしい季節がやってきました。この時期、子ども達は、新しい環境と出会い、新しい園の先生達、仲間達との新たな出会いを重ねていきます。そして、子ども達の遊びも、いろいろと広がっていくのですが、4月から夏日になるような最近の気象状況の中、水遊びも大人気です。初めは砂場で砂山を作って遊びますが、しばしばその山が、「北浦」に変わったりもします。バケツで水をどんどん運んで、川や池が出来上がり、大喜びでバシャンと飛び込みます。シャツもパンツも泥だらけです。中には汚れるのが苦手で、後ろで見ている子もいれば、最初から参加しないで、お部屋で遊ぶ子もいます。鹿島幼稚園には、いろんな遊びが盛りだくさんなので、それぞれのペースでしっかり遊べれば良いのです。 現代社会では、「友達がいないのは、淋しいこと」が当たり前だった時代は去り、「友達だけでなく、人と一緒にいることがストレス」という時代になってしまいました。自分の言いなりになってくれる相手としか人間関係を作れないような淋しい大人にならないためにも、子どもの頃にいろんな出会いを経験することが大切です。遊びの中では、自分の好みに合わない事や、思い通りに反応してくれない相手との出会いも有るかもしれませんが、幼いころに経験するそうした出会いこそが、次のステップへの原動力となるのです。 子ども達の成長にとって、一番大切なのは、「自分は愛されている」と感じながら日々を過ごすことです。鹿島幼稚園でお友達と過ごすための準備や訓練は、一切必要有ません。なぜなら、お家でたっぷりと愛情を受けて過ごした子ども達は、そこで育まれてきた愛情をもとに、園での遊びの中で楽しみながら学びを重ねて、それぞれの出会いの中で、それぞれのペースで「人間関係」を育ててゆくからです。これからも、愛情豊かに子ども達を見守ってゆきたいと思います。 【2025年5月】 |
| 遊びは学び |
| 進級、そして入園おめでとうございます。 新年度を迎え、子どもたちの新たな園生活が始まります。子どもにとっての園での生活は、なによりもまずのびのびと「遊ぶこと」です。広い「にじのお庭」でサッカーや、砂場、木のお家、三輪車、ブランコ、お部屋では、積み木、お絵描き・・・毎日、自分で何がしたいかを考え、自由に過ごす園生活の始まりです。鹿島幼稚園で、子どもたちは、自由に遊びます。いろいろある遊びの中から、自分がこうしたいということを自分の意志で決めて遊ぶのです。 鹿島幼稚園は、「子どもたちに、神様から愛されているということを知ってもらい、神と人を愛する人間として成長していって欲しい」という祈りによって創立されました。保護者の皆様にも、子どもたちの成長を通して、神様の愛の素晴らしさを実感していただけることと思います。 子どもは、遊びを通して学びます。たっぷり遊ぶことで、心も体も成長します。 (一年間お読み頂き、ありがとうございました。園長:大塚 愼) 遊びを楽しむことで学び、他者から愛されていることを学び、他者を愛する豊かな人間として成長します。 これから、鹿島幼稚園で、一人一人の子どもが、それぞれの豊かさをいかしながら、仲間達と共にいろんな遊びを通して、楽しく、豊かに学べる世界を作り出せるよう、安全にも十分注意を払いつつ見守っていきます。 (今年度も、このコラムは、大塚園長が毎月執筆していきます) 【2025年4月】 |
| 神は小さな羊を愛し |
| 「いつのことだか思い出してごらん あんなことこんなことあったでしょう…」この時期、いろんなところで歌われる定番の『おもいでのアルバム』です。しかし、実は子どもは記憶することが苦手なのです。脳科学の発達によって、脳の細かい分業について解明されてきました。時々「うちの子は、今日は園で何をして遊んだの?」と聞いても答えてくれないというお話を耳にします。大人は心配になってしまいますが、子どもの反応としては、それで問題無いのです。遊びの「楽しさ」を感じるのは前頭葉、感想を述べる「言語」を司るのは側頭葉で、答えてくれない子は、前頭葉をめいっぱい使って、しっかり遊んだ子なのです。そして、遊びを通して豊かに成長した前頭葉は、やがて、その人の脳全体を司る司令塔としての重要な働きを担うことになるのです。 わたし自身も、園児の頃の記憶は無いのですが、母が何度も話して「覚えさせられた」のは、園でのいたずらが過ぎて、廊下に立たされていたという話しです。先生達もお手上げの前代未聞の「いたずらっ子」だったようです。しかし西宮公同教会附属幼稚園で、みんなに愛されながら成長した「迷えるこひつじ」をその後も神様は愛し続けてくださり、神と人に仕える牧師としての道を備えてくださいました。 聖書には、迷える一匹、大切な一人に徹底的に注がれる愛が記されています。そして、神様の愛を受けた「一匹」の喜びは、世界を変える力ともなるのです。神の徹底した愛の世界で成長した子ども達が、これからも新たな一歩を重ね続けます。 (一年間お読み頂き、ありがとうございました。園長:大塚 愼) 【2025年3月】 |
| つながり、育ち合う |
| 阪神淡路大震災から、三十年の時が流れました。 鹿嶋には、製鉄所もあることからか、関西出身の方が比較的多いのですが、中には、当時被災されたという方も多くおられると思います。私も、実家が神戸市東灘区で、自宅が半壊し、当時は、四国の潮江教会の主任牧師でしたが、しばらくお休みをいただいて、地元でのボランティアなどにも参加させて頂きました。 震災から一年の能登では、今も復興のめどが立たない状況が続いていますが、被災者の中には、能登の状況が、風化しないことが大切だと語る方もおられました。鹿島幼稚園では、今年も石川県のパン屋さんからパンを購入して、支援させて頂く予定ですが、災害の記憶を風化させることなく、それぞれに刻まれた教訓を活かし、人類の未来に活かしていくことが大切であると思います。 鹿島幼稚園でも、定期的に避難訓練を行なっていますが、みんな真剣な表情で、しゃがんで集まっている様子を見ると、いつも伸び伸びと遊んで、しっかり成長しているんだなと感心させられます。 厳しい寒さの日も有りますが、この一年の集大成、そして、年長さんたちは、鹿島幼稚園の集大成の時期を迎えて、それぞれが、慣れ親しんできた環境の中、仲間達の温もりを感じながら、元気一杯、いろんな遊びを展開しています。この二月に、創立六十九年を迎える鹿島幼稚園ですが、これからも、元気一杯遊ぶ「先輩たち」に憧れの眼差しを送りながら共に遊び、育ち合う「後輩たち」が、鹿島幼稚園の未来を創っていってくれるのです。 【2025年2月】 |
| 闇に輝く小さな光 |
| あけまして、おめでとうございます。 二〇二五年も、鹿島幼稚園に連なる各ご家庭の皆様にとって、喜びあふれる年となりますようお祈りいたします。 クリスマスに向かうアドベントの期間、園の掲示板にはツリーが飾られ、生木を用いたクリスマスツリーも飾られました。最近一般的には、キラキラ輝くLEDのイルミネーションが主流となっていますが、鹿島幼稚園の子どもたちには、ぶら下がっている赤いリンゴが人気です。これも、自然を大切にする鹿島幼稚園らしい特徴の一つであると思います。 クリスマスには、保護者の皆さんと鹿島教会の有志によるバザーも開かれ、大変楽しい時が与えられましたが、鹿島幼稚園は、「子どもたちにとっての真の楽園を」という鹿島教会の願いで誕生しました。鹿島教会の『四十年の歩み』という教会史には、教会設立に尽力された春日正信さんの次のような言葉が記されています。「一九四八年、初めてのクリスマス会合が、亀屋旅館を会場として開かれた。 …中略… 鹿島教会にとっては記念すべきスタートの楽しい祝会であった。」鹿島幼稚園を産んだ鹿島教会の誕生も、クリスマスでした。 クリスマスは、イエス・キリストという小さな命が誕生した喜びの時です。それは、闇の世に輝いた希望の光でした。クリスマスページェントでも、鹿島幼稚園の幼な子たちの小さな命が光り輝いていました。その光は闇が暗ければ暗い程、まばゆく輝くのです。 新しい年も、子どもたちの命の輝きを守るために、一人一人を大切にする保育を続けていきたいと願います。 【2025年1月】 |